2024年6月13日 木曜日
「四日市の海でアサリを育てよう」第1回目を実施しました
みなさんは、四日市の海はどんなイメージでしょうか?
潮干狩りの定番でもあり、スーパーでもよく見かけるアサリも昔は四日市でたくさん取れていましたが、今では四日市含め、全国的に取れなくなってきています。
私たちは、2年前からこのアサリが四日市でもっと取れるようにならないかという試みをしており、
今回は、小学生の皆さんと一緒にアサリを育てて、四日市の海に親しんでもらいたいと講座を行いました。
四日市市農水振興課の榊さんから四日市の漁業の現状や、海の資源を守るためにしている取り組みについて、お話を伺いました。
その後、実際に漁業に携わっていた四日市漁協の組合長の川村さんや貝の漁師さんにもお話を伺いました。
漁師が減ってしまったこと、
海の栄養が減ったせいでノリ養殖ができなくなり、そうしたらアサリも取れなくなってきたという話や、
今年は実はアサリが取れているというお話を伺いました。
お話の後は、アサリの棲み処を作るため、
鳥羽市でカキ殻をリサイクルして作っているケアシェルと砂利を混ぜて、ネットに入れていきます。
作ったネットは海岸へ運び、設置しました。
その後、去年置いたネットの中にいる生き物やネット周辺の生き物観察も行い、
四日市の海岸にどんな生き物がいるのか、ネットの中にどんな貝が入っているのか、
皆で観察をしました。
最後に、みんなで海岸のごみ拾いを行いました。
皆が熱心に拾ってくれたおかげで、たくさんのごみが集まりました。
講座に参加するまで、四日市の海に行ったことがないという参加者がほとんどで、
汚いというイメージを持っている参加者が多かったのですが、
今回の講座を通して、身近な海の面白さ、豊かさに触れてもらえたのではないでしょうか。
本講座は、環境省の『令和6年度「令和の里海づくり」モデル事業』として実施しており、
参加者の皆さんが、四日市の海を「里海」と感じてもらえれば幸いです。