環境教育ネクストステップ研究会

地域ESD活動推進拠点

「空き家が増え続けると どうなるの?」【第3回 開催報告】


市民協働の担い手育成・連携強化等に関する協働事業
 「空き家が増え続けると どうなるの?」講座
第3回【ワークショップ】開催報告

日 時:平成31年1月18日(金) 18時半~21時
場 所:四日市市勤労者・市民交流センター
参加者:38名
講座名:空き家が増え続けるとどうなるの?
目 的:空き家対策の方向性と解決策の整理を行う

 四日市市における空き家課題と課題解決のポイントを整理するワークショップ。市民同士が話し合い、意見交換をしながら、既成概念や優先順位の変化を促し行動変容のきっかけを狙いとする。
第 0 回の円卓会議・第 1 回リレー講座・第 2 回バス視察で得た「空き家対策」をまとめたものをリスト化した。リストの根拠は講師の話や参加者の書いた付箋とアンケートを元に作成した。

当日の流れ
講座の様子前半は座学フォーメーション
後半はグループワーク
これまでのまとめ「できること」リストを配布し、プロジェクターでも内容を表示しながら、運営スタッフが読み上げを行い、参加者と共有する時間を設けた。
グループワーク
グループ分けは受付で、「市民」「市民協働」 「行政」のいずれかを参加者に選択してもらった。
市民グループが二つ 市民協働グループが二つ
行政グループが二つ編成できた。
司法書士の水谷さん、渡邊さんにはラウンドしていただき、ワーク中に出てくる法律や制度についての疑問に対応してもらった。

グループワークの様子 グループワークの様子


講座の様子回の最後に、司法書士のお二人から 法律家から見た「空き家課題と対策」について、お話しいただいた。

「人口減少時代において、空き家は減らない。これからは困ったときにすぐに相談できる体制が必要。
市民から書士への相談『いくらかかりますか?』すぐに費用の話になるが、即答できない。どうして即答できないのか理由さえも理解できていない市民が多い。
空き家の相談は、行政が全体の窓口になって、必要なステップを説明し、市民が迷い滞ってしまわないように適切なアドバイスを行うと良いと思う。そうすることで、市民は回り道したり、費用のことを無用に心配せずに済む。」
「空家等対策の推進に関する特別措置法、なんともならないやつに対して、四日市市は条例が先にできた。しかし、四日市市は空き家等対策計画の策定も未完了(周辺の桑名市・鈴鹿市・いなべ市・東員町・菰野町・朝日町・川越町はすでに策定済み)、法定協議会も未設置であることに疑問を感じる。」
「空き家課題の整理、法律に携わる者として今日の講座は新鮮だった。日常的に法律に触れていると感じられない視点などがあった。地域の抱える課題「まちづくり」には女性の力も必要だな。人と人とのつながり大切なのに、実際にはコミュニティ動いていない。そういう自分も近所付き合い嫌だった(笑)空き家の対策、市民だけ・行政だけでなんとかなるものでもない。協議会の設置など、各所と連携進めたほうが良い。」(水谷さん)

講座の様子 「東日本大震災のとき、被災地復興のために土地の収用が進められたが、誰のものか分からない土地があり、復興再建に大変な時間がかかった。このことで所有者不明土地問題がクローズアップされた。空き家の放置・登記の未更新はそれを加速させてしまう要因になる。」
「登記はこれまで権利であって義務ではなく、登記を行わない人もいた。しかし今後は義務化へ向かう流れだ。私たち士業も無策なわけではなく動き出している。大規模な相続人調査が始まる。登記の名義人が死亡して 30 年以上経っていると調査の対象になり、調査後の登記に注意書きが入り、土地の管理者が長く不在である印がされることになる。」(渡邊さん)


>>> 第0回~第3回の事業全体の報告書(PDFファイル)はこちらをご覧ください。