環境教育ネクストステップ研究会

地域ESD活動推進拠点

四日市市 協働コーディネーター養成講座【第3回 開催報告】


日 時:平成30年2月6日(火) 19時~21時
場 所:四日市市なやプラザ
参加者:20名
挨 拶:寺田 第1回、第2回の振り返り(始めの挨拶)と行政への協力お願い(終りの挨拶)
演 題:市民発!協働提案発表・交流会
配布物:発表者4名の円卓会議設計書

(1)協働提案発表
4名の発表者の方に円卓会議説明書及びプロジェクトについて発表いただいた。

①課題(テーマ) Aさんのスポーツ参加支援 道具の面から ①課題(テーマ)
Aさんのスポーツ参加支援-道具の面から-

発表者:安田美佳さん(四日市市社会福祉協議会 地域福祉課ボランティアセンター)
概 要:重度の障害がある方も参加できるスポーツでパラリンピックの正式種目である「ボッチャ」では、重度の障害がある方が競技に参加する場合、「ランプ」という勾配具が使われる。 現在、市内の小中高校で福祉学習の講師を担っていただいているAさんは「ボッチャ」のアスリートとしてパラリンピックを目指したいと思っているが、Aさんの障害の状況にフィットした「ランプ」がなく大きなハードルとなっている。Aさんを道具調達の面から支援したい。

②課題(テーマ) 「空き家課題」不動産資源の活用・次世代負担の軽減のためにも、身のまわりを整えておくことは重要との啓発 ②課題(テーマ)
「空き家課題」不動産資源の活用・次世代負担の軽減のためにも、身のまわりを整えておくことは重要との啓発

発表者:福島典子さん(片付けコーチ)
概 要:片付けコーチの現場で「親の片付け」(親の家がモノにあふれている)、「実家の片付け」(不動産の持て余し)、「実家の空き家化」(地域への悪影響)について悩みをもつクライアントが増えている。 不動産資源はあるが流通しないため町のスポンジ化、人口減少、治安・防災面の悪化が進行している。 「空き家課題」不動産資源の活用・次世代負担の軽減のためにも、身のまわりを整えておくことは重要との啓発をしたい。

③課題(テーマ) 慢性炎症に伴う認知症・要介護者の削減 ③課題(テーマ)
慢性炎症に伴う認知症・要介護者の削減

発表者:玉川昌浩さん(たまがわ・カイロプラクティツク・オフィス)
概 要:運動不足や手入れ不足により身体の不調を招くことが多い。歯科の予防、有酸素運動、ストレッチなどを日々継続することにより、要介護状態から遠ざかることが出来る。市の行う健康づくり教室の積極的な活用などして、10年以内に認知症・要介護者数の20%削減を実現したい。

④課題(テーマ) 四日市あすなろう鉄道を市民鉄道として、高齢者など交通弱者の為の公共交通にするにはどうすればよいか ④課題(テーマ)
四日市あすなろう鉄道を市民鉄道として、高齢者など交通弱者の為の公共交通にするにはどうすればよいか

発表者:井上誠二さん(大瀬古町子供と地域の環を育む会)
概 要:四日市あすなろう鉄道は四日市市が施設・車両を保有し、同市と近鉄が出資する新会社が運行する公有民営方式となり、10年間は税金で補てんされることから運行は安泰かとの感覚があるが、実態は運賃の値上げなどにより、本来は利用率の高かった高校生や高齢者など交通弱者の利用低迷につながっている。高校生など四日市あすなろう鉄道を本当に必要とする交通弱者のための鉄道としたい。

(2)グループ討議
  後半は関心のあるテーマの“島”ごとに参加者に集まっていただき、自己紹介から始め、プロジェクトに対する意見、アドバイスを述べるなどの討議を行った。最後に発表者がグループ討議の内容、感想などを述べ、全体でシェアをした。

[ボッチャ]グループ [空き家]グループ

[認知症]グループ [あすなろう鉄道]グループ

おわりに
 3回の協働コーディネーター養成講座を終えて、判明したことはプロジェクトの成否は「課題の明確さ」にかかってくること。第1回の“つなぐ”名人の北村隆幸さんをしても「課題のあいまいなもの」は取り繕うことはできないと言われた。今回4名の発表者の方には極めて意欲的に取り組んでいただき、コーディネーターの発見と育成という今回の事業の目的は半ば達せられたが、課題の絞り込みが不足するプロジェクトも見受けられる。しかし、ここで最も重要なことは、たった3回の講座の中で、市民発で具体的な地域課題とその解決に向けたプロセスが提案されたことである。
  本会は来年度以降も中間支援団体として引き続き4つのプロジェクトを見守り支援していく所存であるが、地域円卓会議の開催から問題解決に至るには行政の協力が不可欠と考える。今年度の事業をこのままで終了したのでは、単なる提案演習に終わってしまう。来年度事業では、今年度の提案を何らかの形で引き継いで、市民との協働事業を展開していただきたい。