環境教育ネクストステップ研究会

地域ESD活動推進拠点

活動報告(2016年度) 【 河川環境団体中間支援事業報告 】


平成28年度 環境教育ネクストステップ研究会 事業
河川環境団体 市民協働の担い手育成・連携強化について

報告者:榊枝正史

 当会は、平成28年度市民協働安全課業務委託 市民協働の担い手育成・連携強化等に関する協働事業を活用し、河川環境保全団体の連携強化を図り、各団体が抱える諸問題や単独の河川環境団体では解決が困難な水質改善、流域全体にかかわる幅広い環境問題について、団体間の協働によって、解決を試みるきっかけづくりを行いました。
また、当会としても初めてのプロポーザルへの挑戦でしたので、採択されたことは、協働事業の実績ができ、今後の事業活動発展の第一歩になったのではないでしょうか。

河川環境団体 市民協働の担い手育成・連携強化
  河川分野に限らず、環境保全に取り組む団体は、これまで熱心に環境課題の改善や環境学習に取り組んできました。しかし、近年、高齢化や人材不足、安全対策への要望の高まりなど従来の活動を見直しが迫られていました。各団体が抱えている課題や問題をヒアリングしていく中で、同じ河川分野で活動している団体と連携、協働すれば簡単に課題が解決できたり、多少なりとも状況が好転していく事案が複数あることに気づきました。
例えば、人材不足が発生した時に、他の河川環境団体に応援を要請すれば、運営スタッフを確保することができます。また、講座の告知や不足した道具の貸し借りなどの連携も可能です。近年、問題となっている漂着ゴミや魚道等の設置については、河川環境団体だけは、改善が見込むことができませんが河川環境団体、河川管理者と連携すれば、解決の方向性くらいは、見いだせるかもしれません。いずれにしても、連携し協働することが各団体の活動を助け、活動目的を達成するために、不可欠であることがわかりました。
 プロポーザル事業では、以上のような背景を踏まえ、河川環境団体の連携、協働が生まれるきっかけを作ることに重点を置き、各団体が抱える課題を聞いて、共感を得る場を設け、ディスカッションを通して、協働による解決策を示していきました。

事業を終えて
 現地視察、ワークショップなど経て、各団体の個々の取り組みを学び、自然環境に関する知識や観察会開催時の安全対策、広報、助成金の活用方法、活動に対する想い、悩んでいることなどを知り、交流がほとんどなかった河川環境団体間の相互理解、コミュニュケーションが育まれ、日常的な助け合いのきっかけが生まれました。このような関係が構築されたことにより、新しい協働がいくつか見られたので以下の通り、紹介します。

野鳥観察会 ①相互協力の事例 人材不足(講師不在の例)
なたね通信が2017年3月5日(日)に三重県と共催で野鳥観察会を実施する際に、予定していた講師が急きょ欠席となった。そこで、なたね通信は、本事業参加団体である海蔵川探検隊うみくらの川瀬氏に、講師を依頼し、事業を実施した。



特定外来生物の報告会 ②相互協力の事例 イベント広報(来場者集客の例)
四日市自然保護推進委員会が特定外来生物の報告会を企画した。集客が予定よりも集まらなかったため、本事業参加団体へ広報を依頼、なたね通信や株式会社東産業がHPなどで広報に協力した。また、チラシ配布について、NPOちょっと自然や三重県環境学習情報センターが協力した。

写真(カワセミ) ③相互協力の事例 専門知識の提供
株式会社東産業が調査報告書で使用する写真(カワセミ)を探していた際に、本事業に参加している海蔵川探検隊うみくらが写真提供と報告書の考察執筆に協力する。地域の自然環境に即した報告書ができ、報告書の品質向上にもつながった。



河川管理者との協働 ④相互協力の事例 河川管理者との協働
なたね通信が本事業により、河川管理者とつながったことを活かして、日ごろの調査結果を河川管理者(三重県)へ提出する。県は、提供されたデータが河川工事等を計画する上で、非常に有益な情報と考え、定期的な情報交換等の実施をなたね通信に依頼し、継続的な関係が生まれた。


自然環境調査 ⑤相互協力の事例 調査機器の相互利用
なたね通信が四日市市環境部と協働で自然環境調査を行う際に、岩場を覗き込んで調査をする機器があることを本事業の現地視察で知り、機器を持っているNPOちょっと自然に、貸し出しを依頼した。高額な製品のため、NPOちょっと自然のメンバーが調査地点で、使用方法など伝えながら機器を貸出し、調査を実施する。